ダイバーズウォッチの購入を検討している人や、本格的な腕時計を購入するのが初めてという人にも、自信を持ってオススメできるのが40mm前後のダイバーズウォッチです。
ここで言う「40mm前後」とは、具体的にはケースサイズが39~41mmのことを指しています。
ダイバーズウォッチも、これまでに5本以上を所有してきました。
40mm前後のダイバーズウォッチは、一言でいえば「万能時計」。
1本あれば、あらゆるシーンで使い回すことができます。
個人的には最強とさえ思っている40mm前後のダイバーズウォッチですが、その使い勝手の良さやオススメの理由について、以下に詳しく解説します。
時計選びでお悩みでしたら、ぜひご参考になさってください。
40mm前後のダイバーズウォッチが最強な理由
- カジュアルなスタイルとの相性抜群
- ビジネスシーンでも悪目立ちしない
- 水気を気にせず使うことができる
- 屈強なつくりでハードな使用にも耐えられる
- 季節を問わず一年中使用できる
以下に、それぞれについて詳しく解説します。
カジュアルなスタイルとの相性抜群
凛とした大人のモード系ファッションから、ラフで味のあるアメカジ系スタイルまで。
40mm前後のダイバーズウォッチは、どんなオフスタイルにも完璧に合わせることができます。
そのため、購入後に「やっぱり、自分のファッションには合わなかった・・・」と後悔してしまうことは、まず考えられません。
適度に存在感があり、活動的で爽やかなイメージも持ち合わせているので、周囲に対しても良い印象を与えられるでしょう。
ビジネスシーンでも悪目立ちしない
昨今、メンズウォッチのケースサイズが大型化している中で、今や40mm前後というのは標準的なサイズといえます。
ビジネスで使用しても全く問題ありませんし、悪目立ちするようなことも皆無です。
ただ、ベルトの素材、文字盤のカラー、ケースの厚み、この3点には注意が必要。
ベルトの素材は、ラバー(ゴム)よりもステンレスを選んだほうが、見た目としては無難です。
ダイバーズウォッチにありがちな、イエローやオレンジなどのカラフルな文字盤は、さすがにビジネスシーンには不向きなので避けるのが正解です。
また、ケースが厚いダイバーズウォッチは、シャツの袖に収まらないことも。
シャツの袖にきちんと収まるように、ケースの厚みは15mm以下のモデルを選ぶようにしましょう。
水気を気にせず使うことができる
一般的にダイバーズウォッチとは、200m以上の防水性能を有する時計のことを指します。
200m以上の防水性能があれば、川や海、プールで遊ぶ際には付けたままでも特に問題ありません。
当然、日常生活の中で顔や手を洗ったり、夏場に大量に汗を掻いたりしても、全く気にせず使うことができます。
非防水、日常生活防水、30m防水、といったような時計は、使用するのに多少の神経を使うものですが、それらに比べたらダイバーズウォッチは気楽です。
ただ、リューズの締め忘れだけには、絶対に注意が必要です。
屈強なつくりでハードな使用にも耐えられる
ダイバーズウォッチが優れているのは、防水性能だけではありません。
元々は、プロのダイバーが使用することを想定しているので、ケースやブレスなどもとても頑丈につくられています。
その分、比較的重量のあるモデルが多いですが、極端に重くなければ、使い勝手に不便を感じることはそう多くありません。
むしろ、適度な重さが、重厚感や安心感に繋がったり、所有する喜びとして感じられたりするものです。
季節を問わず一年中使用できる
汗などで汚れてしまっても、ダイバーズウォッチだから当然水で洗うことができます。
だから、ダイバーズウォッチは夏にこそ重宝するアイテム。
さらに、40mm前後のダイバーズウォッチなら、真冬に身に付けていても、見ため的にもファッション的にも全く違和感がありません。
これが、デカくて厚い、いかにもダイバーズウォッチというデザインの場合、なかなかそうはいかないでしょう。
40mm前後のダイバーズウォッチのオススメモデル3選
- 【100万円クラス】ロレックス サブマリーナ(Ref.126610LN)
- 【50万円クラス】チューダー ブラックベイ58(Ref.79030N)
- 【10万円クラス】セイコー プロスペックス(Ref.SBDC101)
それぞれの特徴やスペックについては、以下をご参照ください。
ロレックス サブマリーナ(Ref.126610LN)
言わずと知れたロレックスのサブマリーナデイト。
超定番にして、人気モデルの現行品です。
従来よりもケースサイズが、1mmアップして41mmに。
新型ムーブメント「Cal.3235」の搭載により、70時間のロングパワーリザーブを実現しています。
セラミック製の回転ベゼルは耐傷性に優れ、高級感漂う独特の輝きも魅力。 他の追随を許さない圧倒的なネームバリューと、全てのダイバーズウォッチのお手本ともいえる完成されたデザインが、まさに一生モノと呼ぶに相応しいモデルです。
素材 | ステンレススチール(ケース・ブレス)/セラミック(ベゼル)/サファイアクリスタル(風防) |
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ケースサイズ | 41mm(幅)/12.5mm(厚さ) |
文字盤カラー | ブラック |
ムーブメンメント | 自動巻 Cal.3235 |
パワーリザーブ | 約70時間 |
防水性能 | 300m |
定価 | 1,013,100 円(税込) |
チューダー ブラックベイ58(Ref.79030N)
幅39mm、厚さ12mmという控えめのサイズが評判のチューダーの人気モデル。
カラーはブラックとブルーの2種類があり、どちらも甲乙付けがたい人気ぶりですが、より汎用性の高いほうを選ぶのであればブラックがオススメ。
同社が1958年に発表したダイバーズモデル「オイスタープリンス サブマリーナー Ref.7924 ビッグクラウン」をオマージュして誕生したこのモデルは、ドーム型風防、スノーフレーク針、リベット風ブレスなど、アンティーク調のデザインが随所に盛り込まれています。
ムーブメントは、自社製のCal.MT5402を搭載。 クロノメーターで、しかも約70時間のパワーリザーブを誇ります。
素材 | ステンレススチール(ケース・ブレス)/アルミニウム(ベゼル)/サファイアクリスタル(風防) |
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ケースサイズ | 39mm(幅)/12mm(厚さ) |
文字盤カラー | ブラック |
ムーブメンメント | 自動巻 Cal.MT5402 |
パワーリザーブ | 約70時間 |
防水性能 | 200m |
定価 | 419,100円(税込) |
セイコー プロスペックス(Ref.SBDC101)
2020年に発売されたSBDC101は、1965年に発表されたファーストダイバー62MASにインスパイアされたモデル。
デカくて厚いダイバーズウォッチが多いセイコープロスペックスの中で、丁度いいサイズ感と、機械式にしては買いやすい価格が受けて、現在でも非常によく売れているようです。
日差+25秒~-15秒という精度は、10万円台の時計でありながら十分に実用レベル。
駆動時間は、最大巻上時約70時間持続と、こちらも実用性に優れています。
ケースには耐傷性に優れたダイヤシールド加工が施されていますが、決して傷が付かないわけではありません。
むしろ、付いた傷は磨くことができないため、その点に関してはややデメリットと言うべきかもしれません。
素材 | ステンレススチール(ケース・ブレス・ベゼル)/サファイアクリスタル(風防) |
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ケースサイズ | 40.5mm(幅)/13.2mm(厚さ) |
文字盤カラー | シルバー |
ムーブメンメント | 自動巻 Cal.6R35 |
パワーリザーブ | 約70時間 |
防水性能 | 200m |
定価 | 143,000円(税込) |
こんなダイバーズウォッチを選ぶのはNG!
ここでは、敢えて最初に選ぶダイバーズウォッチとしては「NG」といえるものを挙げておきます。
以下の3つに該当するものは、2本目以降ならOKですが、1本目に購入するのは避けたほうが賢明です。
- ケースサイズが幅44mm以上、または厚さ15mm以上ある
- 文字盤がイエローやオレンジなどカラフル
- 本体またはベルトがステンレス以外の素材でできている
ケースサイズが幅44mm以上、または厚さ15mm以上ある
ケースサイズが極端に大きかったり、厚かったりすると、使用シーンが限られてしまいます。
プライベートでは特に問題ないかもしれませんが、ビジネスや冠婚葬祭などの場面では、悪目立ちしてしまう恐れがあります。
周囲からは「TPOをわきまえていない」「センスが悪い」といったような目で見られてしまう可能性も、決してないとはいえません。
文字盤がイエローやオレンジなどカラフル
ダイバーズウォッチには、視認性を確保するなどの目的からカラフルな文字盤を採用したモデルが意外と多くあります。
カラフルな文字盤も、やはり使用シーンが限られてしまうので、避けたほうが賢明です。
一番無難なのは、なんといってもブラックです。
グレーやネイビーなども良さそうですが、できるだけブラックに近い色目を選ぶことでより汎用性は高くなります。
本体またはベルトがステンレス以外の素材でできている
ダイバーズウォッチでよく見かけるのが、素材にチタンを使用したモデルです。
ただ、時計にチタンを使用するメリットとしては、正直軽さ以外に思い付くことがありません。
逆に、チタンは傷が付いても磨けなかったり、独特の色味が安っぽく見えたり、といったようにデメリットのほうが多いくらいです。
ステンレスに比べて、チタンを使用した時計には割高なモデルが多いといったイメージもあります。
また、昨今、ブロンズ、シルバー、セラミックといった異素材を時計に使用するのがトレンドになっていますが、そういったモデルは、将来の資産価値や経年変化の具合を予想し難い点がデメリットといえます。
そのため、ステンレス以外の時計を購入するなら、2本目以降と考えておいたほうが良いでしょう。
コストパフォーマンスや使い勝手、後々のメンテナンスなどを考えても、やはり1本目に購入するのはステンレスがベストです。
あと、ベルトもラバー、シリコン、ナイロン、レザーなどよりも、ステンレスを選んだほうが何かと無難です。
この記事のまとめ
ダイバーズウォッチの購入を検討している人や、本格的な腕時計を購入するのが初めてという人には、40mm前後(ケースサイズが39~41mm)のダイバーズウォッチをオススメします。
さらに、ケースの厚みは15mm以下、素材は本体もベルトもステンレス、文字盤はブラックかそれに近いカラーを選ぶことが、コストパフォーマンスや使い勝手、後々のメンテナンスなどを考えた時にベストな選択ということになります。
ただ、これら条件に合致するダイバーズウォッチは、非常に沢山の種類があります。