国産舶来問わず、値上げラッシュが止まらないここ最近の腕時計。
時計好きとしては非常に悩ましいところですが、実はこれに関しては時計自体の価格に限った話ではありません。
困ったことに各メーカーのメンテナンス料金も軒並みアップしており、我らがセイコーとグランドセイコーの正規オーバーホール料金も2024年1月受付分より改定が行われました。
では具体的にいくらになったのか、下に一覧にしてみました。
【2024年1月改定】SEIKOとGSの正規オーバーホール料金
修理内容 | 区分 | メーカー希望小売価格(税抜)による区分(ランク) | キングセイコー | ||||||
~9,999円 | 10,000~29,999円 | 30,000~49,999円 | 50,000~99,999円 | 100,000~199,999円 | 200,000円~ | ||||
Aランク | Bランク | Cランク | Dランク | Eランク | Fランク | GR | GL | ||
オーバーホール | メカニカル以外 | 5,300円 | 12,000円 | 19,000円 | 23,000円 | 29,000円 | 36,000円 | 該当なし | |
メカニカル | 6,000円 | 14,000円 | 20,000円 | 25,000円 | 32,000円 | 40,000円 | 42,000円 | 50,000円 |
※キングセイコーはコンプリートサービス
※金額は税抜
fa-arrow-circle-right表は横にスクロールできます
キャリバー | 料金 |
---|---|
クォーツ | 48,000円 |
メカニカル | 68,000円 |
メカニカルハイビート 36000 80 Hours |
74,000円 |
テンタグラフ(9SC5) | 117,000円 |
スプリングドライブ | 68,000円 |
スプリングドライブ 5Days | 74,000円 |
スプリングドライブ クロノグラフ | 117,000円 |
コンプリケーション、特殊 | 都度見積 |
古いメカニカル | 都度見積(68,000円~) |
※貴金属ブレスレットモデルは、上記料金にそれぞれ8,500円が加算されます
※金額は税抜
仮に小売価格が10万円以上の時計だったら、オーバーホール料金は安くても3万円前後はするということですね。
あくまでこれはオーバーホールの基本料金なので、例えばりゅうずやガラスなどの交換が伴う場合は、もっと料金は高くなります。
ネットでSEIKOの正規オーバーホール料金を確認する方法
次に手持ちの時計の(最新の)オーバーホール料金を自身で確認する方法について解説します。
今この記事をご覧になっている時点で、さらにオーバーホール料金が改定されている可能性もあるので、リアルタイムの正確な金額を知りたい場合はぜひこちらを試してみてください。
ただ、古い時計の場合は確認できないことも考えられます。
あと、この方法ではグランドセイコーのオーバーホール料金を確認することはできません。
では、まず「セイコー オンライン修理受付」というサイトがあるので、こちらにアクセスします。
※以下スマホの画面で解説します。パソコンでは多少見え方が異なりますが、やることはほぼ同じです。
アクセスしたら、画面の一番下までスクロールして「修理・電池交換 依頼へ」をタップします。
次のページも画面の一番下までスクロールして、「保証書を持っていない」をタップします。
※オーバーホール料金を確認するだけなので「保証書を持っていない」でOKです。
次に時計の型式番号を入力しても良いのですが、品番の方が簡単なので「[品番]の入力ににより、・・・」をタップします。
ここからは、例としてキングセイコーの人気モデル「SDKS001」で試してみます。
該当する時計が表示されたら「〇」にチェックを入れて、「次へ」をタップします。
続いて「機械体(ムーブメント)」をタップします。
そして「定期的な内装修理(オーバーホール)」にチェックを入れたら、そのまま下へとスクロールし、
ライトポリッシュの「要・不要」どちらかを選択。
続けて「修理箇所指定の完了」をタップします。
すると、また保証書の「あり・なし」を聞かれたり、保証適用除外に関する説明文があったりしますが、それらはすべて無視してOKです。
一番下までスクロールして、最後に「次へ」をタップしたら操作は完了です!
ご覧の通り、オーバーホール料金(概算合計金額)は 42,000円であることがわかりました。
ちなみに、概算合計金額と同時に「概算お引渡し日」つまり、オーバーホールのおおよその納期まで確認できるので、このサービスはとても便利です。
オーバーホール以外にも、外装部品やバンドの修理料金などを確認することもできます。
SEIKOやGSのオーバーホール料金が高いと感じたら
セイコーやグランドセイコーの正規オーバーホール料金が高いと感じたら、街の時計修理店をチェックしてみましょう。
街の時計修理店といっても、近頃は郵送宅配によって全国どこからでもオーバーホールを依頼できる時計修理店もたくさんあります。
時計修理店では、メーカーに依頼するよりも料金が安くなることが多々あります。
良心的かつ親身に相談に乗ってくれるところに依頼すれば、本当に必要な部分のみメンテナンスを行うことで、費用を抑えることができます。
また、部品の在庫が無いことを理由にメーカーではメンテナンスができない時計(アンティークウォッチなど)でも、時計修理店では対応できる場合があります。
その一方で、比較的新しいモデルについては部品が市場に出回っておらず、メーカーでしか対応できないケースも少なくありません。
スプリングドライブやソーラー電波の時計については、時計修理店に相談しても大体メーカーでのメンテナンスを案内されるようです。
時計修理店でのオーバーホールを検討したい場合は、引き続き下の記事もチェックしてみてください。