TUDOR(チューダー)で今最も人気のあるモデルといえば、真っ先に思い付くのがこのブラックベイクロノ79360N(以下「ブラックベイクロノ」という)です。
ブラックベイクロノは、チューダーがクロノグラフの製造を開始してからちょうど50年目に当たる2021年に発表したアニバーサリーモデルといわれています。
ダイアルのカラーはブラックとホワイトの2種類ですが、この度ブラックを幸運にも入手できたので、質感やサイズ感などについてレビューします。
目次
ブラックベイクロノ(79360N)の重量、ケースの厚さ、大きさは?
ブラックベイクロノのケースの厚さは約14mm、大きさ(幅)は41mmです。
よく比較されるロレックスのデイトナ(Ref.116500LN)はケースの厚さが約12mm、大きさは40mmなので、デイトナよりも一回り大きいサイズ感です。
大きめのリューズとプッシャーが付いており、さらにラグ to ラグが50mmもあるせいか、41mmという数値以上に大きく感じます。
とはいえ、ケースは勿論、ラグもしっかりと腕の中に収まっているので、決して大き過ぎることはありません。
シャツの袖にも多少引っかかりはするものの、問題なく収まります。
約14mmのケースは確かに厚いものの、機械式クロノグラフとしては特筆すべきほどではないので、厚いケースが苦手でなければ十分許容できるでしょう。
重量は約171g(余りコマ分は含まない)。
※あとで余りコマ込みで測ったら、約184gありました。
重量も比較的重いですし、実際初めて腕に乗せた時はズッシリとくるのを感じました。
意外だったのはケースとブレスの肌触りの良さで、装着感もとても良いです。
装着感の良さは、ケースとブレスの重量バランスが取れていることも一因なのかもしれません。
ブラックベイクロノ(79360N)の質感、デザイン、性能は?
セラクロムベゼルとラッカー塗装の文字盤からなる現行のロレックス・デイトナは、光沢感がありラグジュアリーな雰囲気を漂わせています。
対して、このブラックベイクロノは、ベゼルも文字盤もマットな質感のため、デイトナのような華やかさはありません。
どちらかといえば、プロ仕様の計器といったイメージのほうがしっくりくるかもしれません。
ラグ幅は22mmで、ブレスレットは見た目にもかなりガッチリとした印象があります。
メンズウォッチのラグ幅は18mm~24mmが一般的なので、そのことからもブレスレットの太さが容易に想像できるでしょう。
チューダー得意のリベット付きブレスレットの前面と裏面は、傷が目立ちにくいサテン仕上げになっています。
サファイアクリスタルのドーム型風防や、リューズに刻まれた薔薇のモチーフなど、随所にヴィンテージを彷彿とさせるディティールが盛り込まれています。
質感やデザインばかりに目が行きがちですが、むしろ注目すべきは性能なのかもしれません。
ムーブメント(MT5813)は「ブライトリング 01」をベースに改良を加えられたもので、約70時間のパワーリザーブ、およびクロノメーター取得の高精度を誇ります。
“ブラックベイ=ダイバーズウォッチ”なだけに、リューズとプッシャーはねじ込み式で、防水性能も200mというハイスペックです。
ブラックベイクロノ(79360N)の評価・評判
出番の多いブラックベイクロノです✨ 視認性が良く、夏は腕にも汗をたくさんかくので、防水が200mあると安心です😅💦💦#チューダー#ブラックベイクロノ pic.twitter.com/PGGcCqDgAZ
— ひろ (@rirakuma_0422) July 2, 2023
ブラックベイクロノ 比較的厚めでそれなりに重みも感じるけど、男らしくてかっこいい! pic.twitter.com/OecIpaoaRY
— ゆうきゃん (@P6tSncoyDGbh1Px) May 25, 2023
仕事も半袖になったので今日はチューダー😀分厚くて大きいと言われることも多い時計だけど、腕周りが太いので自分的には違和感なし💡#TUDOR #ブラックベイクロノ pic.twitter.com/lE46gDyBg2
— R (@tXnHiyEcoas2L5l) June 7, 2022
フット感が最高👍 やや大きめのケースにパンダカラーは見やすく操作しやすいです🐼またデイトが6時位置のため右手でも違和感を感じません🙂スポーティー<レトロの印象😉もちろん防水も◎この時計、癖になります!#チューダー#ブラックベイクロノ pic.twitter.com/U1ELsC7Fte
— El Primero (@elprimero16520) April 2, 2022
チューダー 白黒パンダ 型番:79360N
チューダーファンなら誰でもクロノ79360nが常に大ヒットなのは知っているはず! 基本的には入荷するとすぐに買われるので、流通価格は高騰していますが、今年の父の日、検討してみてはいかがでしょうか?☺ 興味ある方はプロフィールにアクセス問合せ! pic.twitter.com/nuK2TIRLlZ — SWISS WATCH (@SwissWatch_JP) June 11, 2022
ツイッターをチェックしてみると、ブラックベイクロノを所有している人の満足度はすこぶる高いのがわかります。
逆にデメリットを指摘するような呟きは、全くと言っていいほど見当たりません。
「正規店に通っているけど、なかなか買えない!」
「市場価格が高騰していて、今後更に上がる可能性も・・・」
といった呟きも散見されます。
以上のことから、ブラックベイクロノの評判は、かなり良いのは間違いありません。
市場価格が定価(605,000円)を超えているのも、ブラックベイクロノの評価が高いことを示す1つの要因といえるでしょう。
ブラックベイクロノ(79360N)は白と黒のどちらが人気?
結論から言えば、白のほうが人気のようです。
それを裏付けるように、白と黒の市場価格は次のようになっています。
現状、白の人気が勝っている理由としては、次の3つが考えられます。
- 黒いベゼルとの対比で、白文字盤がより魅力的に見えるから
- 昨今の文字盤カラーのトレンドとして、黒よりも白のほうが注目されがちだから
- デイトナも白のほうが人気があり、その影響を受けているから
とはいえ、文字盤カラーのトレンドも周期的に変わるので、将来的には黒の人気が白を上回る可能性も十分に考えられます。
実際に、白黒両方を所有している人が「最近は黒の魅力が勝りつつある・・・」といった内容をSNSで発信しているのをチラホラ見かけます。
そのため、どちらにしようか迷っているなら、現状の人気ではなく自分の好きな色を選んだほうが良いのではないでしょうか。
そのほうが長い目で見た時に、後悔する可能性も少なそうです。
ブラックベイクロノ(79360N)の定価とスペック
Ref. | M79360N-0001 |
---|---|
ケース | 41mmスチール製(ポリッシュ&サテン仕上げ) |
ベゼル | 316Lスチール製固定ベゼル |
風防 | ドーム型サファイアクリスタル |
ダイアル | ブラック |
リューズ/プッシャー | 316Lスチール製スクリュー式 |
ブレスレット | リベット付き316Lスチール製、フォールディングクラスプ&セーフティキャッチ |
ムーブメント | 自動巻き、キャリバーMT5813 (COSC) |
パワーリザーブ | 約70時間 |
防水性能 | 200m |
定価(国内正規販売価格) | 699,600円(税込)※2023年8月現在 |
ブラックベイクロノ(79360N)のレビューまとめ
ブラックベイクロノの重量、ケースの厚さ、大きさは、人によって好みが分かれそうです。
この重量およびサイズ感こそが、この時計を気に入るかどうかの最重要ポイントといっても過言ではないでしょう。
スペックデータや既に所有している人のレビューを参考にするのも勿論“アリ”ですが、やはり百聞は一見にしかず。
実物をチェックするのが一番ですし、それによって印象がガラリと変わることも少なくありません。
現状、正規店でブラックベイクロノを目にするのは難しいものの、並行店であれば手に取ることもそう難しくはありません。
まだ実物を見ていなければ、ぜひ一度手に取って、質感、デザイン、文字盤の印象なども併せて確かめてみてはいかがでしょうか。