2020年9月に発表されたTUDORの話題のモデル「ROYAL」。
当初、日本国内ではブティックと一部正規店のみでの展開でしたが、2021年6月からは正規店全店にて展開がスタート。
以前と比べて購入難易度は多少下がっているようですが、まだまだ正規店ではそう簡単には手に入らないモデルの1つです。
TUDORの公式サイトや時計店の販売ページからは知ることのできない、この時計に対するオーナーならではの率直なレビューをお伝えします。
チューダーロイヤル38mmの質感や使用感
チューダーロイヤルを購入するにあたって、サイズは38mmと41mmでかなり迷いました。
実際、シルバーの41mm(Ref.28600)も店頭で試着したことがあります。
41mmは確かにケースサイズは大きいものの、手首周り17cmの私の腕にも問題なく収まっていました。
存在感を重視するなら41mmも全然アリといった感じ。
しかも、41mmはデイデイト機能を搭載しているにも関わらず、価格が38mmと数千円しか違わないのは、とても魅力的に感じました。
ただ、私の腕には38mmのほうがよりしっくりきたのも事実。
シーンを問わず、できるだけ幅広く身に付けたいという思いもあったので、悩み抜いた末に38mmのブラックを購入しました。
よろしければ、そちらのレビューもご覧ください。
38mmでも適度に存在感があって、物足りなさは全くと言っていいほどありません。
ケースの厚みは約11mmと比較的薄いため、シャツの袖にも問題なく収まりストレスを感じることがありません。
5列リンクブレスレットは、バックルの方向に向かって徐々に細くなっていくスタイリッシュなデザイン。
質感は申し分なく、剛性や強度といった点においても、かなり頼りになりそうです(チープさなどは皆無です)。
エッジの効いたケースは、ロイヤルのデザインの特徴の1つ。
仕上げの美しさに、幾度となく見入ってしまいます。
ラグジュアリーな雰囲気を醸し出すノッチドベゼルのデザインは、人によって好みが分かれそうですが、私はとても気に入っています。
これまでにノッチドベゼルの時計も、それに近いフルーテッドベゼルの時計も、どちらも所有したことはありません。
でも、最初から抵抗などはありませんでした。
キラキラした感じも強くないので、ビジネスシーンでも特に気を遣う必要はなさそうです。
文字盤については、肉厚にプリントされたローマンインデックスが一番の見どころ。
欲を言えば、ローマンインデックスがもう少し盛り上がっていると、立体感が出てより高級感もアップしたように思います。
文字盤の下半分には「SWISS MADE」以外に一切の表記がないのも特徴と言えるかもしれません。
これについては、初めは見た目にかなり違和感を覚えたものです。
文字盤を人の顔に例えるならば(例えとしておかしいかもしれませんが)、口が無いように見えて、最初はどうも好きになれませんでした。
クロノメーターではないので「CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED」の表記が無いのは当然。
ただ、他のチューダー(ノンクロノメーターのモデル)と同様に「ROTOR SELF-WINDING」の表記くらいは入れてほしいところ。
そのほうが、見た目のバランスが良いと思います。
とはいえ、今やそれにもすっかり慣れてしまって、あまり気にはなりません(^^)
むしろ、ロイヤルのデザインや雰囲気を壊さないために、文字盤は敢えてシンプルにしたのでは(?)と勝手に解釈しています。
ちなみに、他のブランドにも、文字盤の下半分に何も表記がないモデルがないか調べたみたのですが・・・(笑)
いくつか簡単に見つかりました。
ノーチラス(パテックフィリップ)や、ロイヤルオーク(オーデマピゲ)にもそのようなモデルがあったので、特に珍しくはないようです。
針のデザインはシンプルで、質感も申し分ありません。
トータルで見てもその質感と付け心地の良さは、かなり高いレベルにあると思います。
チューダーロイヤル38mmの同梱物
チューダーロイヤル38mm(Ref.28500)の同梱物は以下の通りです。
- 外箱
- 内箱
- ギャランティーカード
- USER MANUAL(冊子)
- GUARANTEE BOOKLET(冊子)
- 時計本体
尚、上記は国内正規品の場合で、並行輸入品とは若干異なる可能性があります。
国内正規品は購入時にプライスタグは回収され、保護シールなども剥がされてしまいます。
チューダーロイヤル38mmの価格やスペック
Ref. | 28500 |
---|---|
ケース | サイズ38mm、SS製、ポリッシュ&サテン仕上げ |
ベゼル | 316LSS製、交互切込み、ポリッシュ仕上げ |
風防 | サファイアクリスタル |
ダイアル | ブラック、サンレイ仕上げ、ローマ数字 |
リューズ | SS製、ねじ込み式、チューダーロゴ入り |
ブレスレット | 316LSS製、ケース一体型5列リンクブレスレット |
ムーブメント | 自動巻、キャリバーT601 |
パワーリザーブ | 約38時間 |
防水性能 | 100m |
定価 | 309,100円(税込)※2023年8月現在 |
近年チューダーは自社製ムーブメントを搭載したモデルを数多くリリースしており、それらはロングパワーリザーブ(約70時間など)の性能を誇っています。
それに比べてロイヤルは、約38時間と見劣りするのは明らか。
ただ、この価格を見れば、おそらく不満を言う人はいないのではないでしょうか。
ねじ込み式のリューズで、100m防水はとても実用的。
当初245,000円だった価格は、度重なる価格改定により309,100円(2023年8月現在)になっています。
チューダーロイヤル38mm(Ref.28500)のレビューまとめ
この記事では、2020年9月に発表されたTUDORの話題のモデル「ROYAL」のレビューについてお伝えしました。
チューダーといえば、昨今人気が急上昇しており、プレミアが付くモデルも多いことは周知の通りです。
そんなチューダーの中でもこのロイヤルは、質感、デザイン、実用性ともに優れた一際コスパがいいモデルです。
単純に価格だけを見ても、チューダーの現行品の中では「1926」に次いで2番目に安く、個人的には破格の値段設定だと思っています。