壊れた時計をそのままにしている方は多いでしょう。
遺品整理の最中に、たまたま動かない時計が出てくることもあるかもしれません。
- 動かない
- ガラスが割れている
- リューズが回らない
- リューズが取れている
- ベルトやブレスレットがない……
このような状態でも、有名ブランドの腕時計なら高値が付いてもおかしくありません。
聞いたことのないブランドでも、一部のコレクターにとっては貴重なお宝の可能性があります。
壊れた時計や動かない時計をお持ちでしたら、ぜひこのページを参考にしてみてください。
目次
ブランド時計は実用的な資産
資産といえば、株、不動産、金(ゴールド)などを思い浮かべる方が多いでしょう。
これらは、どれも昔から広く一般的に知られている資産です。
それが近年は円安やインフレの進行、世界情勢の不安定化などによって、以前とは少し違った「新しい資産」が注目されるようになっています。
- 現代アート
- ウイスキー
- トレーディングカード
- スニーカー
- ヴィンテージジーンズ
- ブランド時計
この流れは日本に限らず、世界中に広がっています。
新しい資産の多くはネットオークションやフリマサイトで取引でき、その手軽さから一般的な会社員にも人気があります。
株や不動産と違い、コレクションしたり鑑賞したりできるのも新しい資産の魅力です。
ブランド時計は保管場所をとらず、身に付けて楽しめる点でも価値があります。
コレクターを虜にするアンティークウォッチの魅力
アンティークウォッチやヴィンテージウォッチには、明確な定義がありません。
ただ、クォーツ時計が誕生する1970年代以前に製造された個体を、アンティークウォッチと呼ぶことは多いです。
ヴィンテージウォッチはそれよりも後と解釈するなら、1970年代~1990年代位に製造された個体といえるでしょう。
これら古い時計の性能や品質は、現代の時計には遠く及びません。
精度は日差1分以内に収まっていれば優秀な方で、防水性能もなしというのが一般的(あっても気休め程度です)。
時計にまったく興味のない人たちには、「オンボロ」と思われてしまう可能性もあります。
それでも、古い時計に魅了されるコレクターは世界中に存在します。
では、古い時計の何がそんなに魅力的なのでしょうか。
理由としては次の3つがあげられます。
- その時代を反映したデザイン
- 「一点もの」という希少性
- 経年による味わい
ケースについた傷、針や文字盤に見られる劣化も古い時計ならではです。
それらがすべてネガティブな要素かというと、そうとも限りません。
特に針や文字盤の劣化は、味わいや希少価値として評価されることもあります。
スイス時計の定価は何十年も右肩上がり!
ロレックスやオメガをはじめとするスイス時計の定価は、2000年頃から右肩上がりの傾向があります。
その最大の要因は為替の影響です。
出典:https://www.google.com/finance/quote/CHF-JPY
上図は、過去40年間のスイスフラン/円の値動きを示したものです。
ご覧の通り、スイスフラン/円の値は、2000年頃から現在に至るまでほぼ右肩上がりを続けています。
直近(2023年10月)の値が約165円なのに対し、2000年10月の値は約61円でした。
特に2020年以降の急激な上昇は、異常とも言えるものです。
この状況が時計の定価に反映されているのは、疑いようがありません。
今後も円安が続く限り、おそらくスイス時計の定価も上がり続けるのではないでしょうか。
さらに、近年は原材料や人件費の高騰、時計職人の不足、需要過多が顕著です。
これらの要素も、少なからず値上がりに影響していると考えられます。
中古時計の相場も定価の上昇に吊られるように、基本的には上がり続けている状況です。
定価が爆上がりしてる例(オメガ スピードマスター)
オメガといえば「スピードマスター プロフェッショナル」が有名です。
筆者が学生だった2000年頃は、このスピマスプロの定価は約25万円だった記憶があります。
それが現在、現行モデル(Ref.310.30.42.50.01.001)の定価は百万円を超えています。
※正確には 1,078,000円(2024年5月現在)
もちろん、現行モデルは性能や品質において当時のものより遥かに優れています。
ただ、この価格差を素直に受け入れられる人ばかりではないでしょう。
ロレックスのエクスプローラーやサブマリーナも、かなり定価が上がりました。
筆者の記憶が確かなら、2000年頃の定価はエクスプローラーが30万円台、サブマリーナが40万円台だったはずです。
- エクスプローラー(Ref.124270):1,036,200円
- サブマリーナ ノンデイト(Ref.124060):1,318,900円
オメガもロレックスも近年はブランドとしての方向性が、高級路線にシフトしている印象があります。
それが定価上昇の一因になっていることは、想像に難くありません。
とはいえ、たった二十数年の間に定価が3~4倍まで上がってしまうとは・・・
昔からの時計ファンからすると、色々と思うところがあるかもしれません。
その時計にも驚くほどの価値があるかも?
ブランド時計はメンテナンスさえすれば、子や孫の世代までずっと使い続けられます。
その点も、ブランド時計が資産として認められている大きな理由の1つです。
中にはひどく壊れて再生が難しい状態でも、価値が残る時計もあります。
例えば、ロレックスは下記をはじめとする部品単体でも世界中のオークションで高値で取引されています。
- ブレスレット
- リューズ
- 回転ベゼル
以上のことから、いま手元にある壊れた時計、動かない時計でも高く売れる可能性があります。
価値ある時計は、買取査定を比較しないと10万円以上損することもあります。
そのため、下の『【簡単確実】時計を高く売る方法』も引き続きチェックしてみてください。