Racing Chronograph 1960(以下「1960」という)は、数あるアバウトヴィンテージの時計の中でもひときわ人気が高いモデル。
SNS等で1960の存在を知り、どんなモデルか気になっている人も多いのではないでしょうか。
1960は品質、デザイン、質感において、とても優れたクォーツクロノグラフです。
10万円以下で購入できる腕時計を探している人にとっても、きっと魅力的な選択肢になり得るでしょう。
このページでは、そんな1960を実際に手に取って感じたことをありのままにレビューしています。
アバウトヴィンテージの時計ならではの楽しみ方についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
アバウトヴィンテージ1960を徹底レビュー!
今回1960をレビューする上で、特に注目したのが以下の3点です。
- デザインの特徴
- 実用性や機能性
- 質感、サイズ感、着け心地
これらが具体的にどうだったのか、以下に詳しく解説します。
一目見てカッコいい!そのデザインの特徴とは
「Racing Chronograph 1960」の名が示す通り、そのデザインはスポーティー且つクラシカルな雰囲気に溢れています。
レーシングカーのコックピットを想起させるブラックのタキメーターベゼルと3つ目のインダイアルは、きっと男性であれば誰もが興味を惹かれるところでしょう。
インダイアルはすり鉢のようになっており、底の部分には同心円状の装飾が施されています。
そこにアプライドのバーインデックスが組み合わさることで、全体的に立体感が生まれ、高級感も演出しているようです。
ドーム型の風防は、正面から見た場合あまりその存在には気付かないかもしれません。
ところが、少し斜めにして見るとハッキリと盛り上がっているのがわかり、レトロな雰囲気を味わうこともできます。
モノトーンで仕上げたデザインは全体的にバランスよくまとまっており、プライベートからビジネスまで幅広く身に着けられそう。
シンプルでもあるため、飽きずに長く使えそうな感じもします。
実用性はどう?機能や性能を詳しくチェック!
1960は10ATM (日常生活用強化防水)な上に、リューズもねじ込み式であることから防水性能は十分。
潜水や、
ドーム型のサファイアクリスタル風防は耐傷性が高く、反射防止加工が施されているため視認性も良好。
ムーブメントには、シチズンの傘下であるミヨタ社製のクォーツ(Miyota 6S20)が搭載されており、信頼性にも期待が持てます。
Miyota 6S20の精度については、ミヨタ社の資料によれば月差プラスマイナス20秒とのこと。
抜群にいいわけではありませんが、その他の機能性能も含めて、十分に実用レベルと言っていいでしょう。
クロノグラフについては、上のプッシュボタンがスタートとストップ、下のプッシュボタンがリセットの機能になっています。
いずれも使い方は簡単なので、自然と使用頻度も高くなりそうです。
気になる質感、サイズ感、着け心地について
40mmのケースは適度にボリューム感があり、現代のメンズウォッチにおいては標準的なサイズといえます。
手首回り17cmの筆者にとっても、丁度いいと思えるサイズ感です。
腕に乗せた瞬間に感じられる重量感も、所有する喜びを増幅させてくれるようです。
ブレスレットの駒は想像していたよりも肉厚で、見た目に頼もしさを感じられるのもうれしいところ。
また、ケースやブレスレットはサテン仕上げの部分が多く、傷が目立つタイプではないため、ガンガン使えそうな感じがします。
質感や肌触りもこの価格帯の時計としては、十分に納得がいくものだと思います。
少なくとも、チープな感じは一切しませんし、長時間身に着けて特にストレスを感じるようなこともありませんでした。
アバウトヴィンテージ1960の欠点をあげるとすれば
欠点というほどではありませんが、少しだけ気になったところが2つあります。
1つは、クォーツのわりにケース厚が12mmとやや厚いことです。
そのため、シャツの袖にたびたび引っかかることがあります。
さすがにシャツの袖に収まらないというわけではありませんが、人によっては多少なりとも気になるポイントになりそうです。
ただ、機械式クロノグラフだったらもっと厚いモデルがたくさんあるので、それらに比べたらだいぶ使いやすいかもしれません。
また、厚さがあるからこそ、「存在感や重厚感を味わえる」といったポジティブな捉え方もできるでしょう。
もう1つは、全体の重量が比較的重いことです。
これが人によっては違和感を覚えたり、ストレスを感じたりする要因にもなりそうです。
ただ、重さが気になるのは最初だけで、慣れてしまえば全く気にならないかもしれません。
どうしても気になる場合は、ベルトを軽量なシリコンやファブリック素材に変更するといった対策もできます。
重量もケースの厚さと同じで、それ自体が存在感や重厚感といった魅力としても捉えられるでしょう。
いずれにしても、欠点といえるほど大きな問題でないことは確かです。
特別スリムな時計や軽い時計を求めてさえいなければ、十分許容できる範囲と言っていいでしょう。
アバウトヴィンテージ1960の詳細スペック
ケースサイズ | 40mm(幅)/12mm(厚さ) |
---|---|
ケース素材 | サージカル316Lステンレス製スチール |
風防素材 | サファイアクリスタル(ドーム型・反射防止加工済み) |
ベルト素材 | ステンレススチール(シグネチャーブレスレット・クイックリリース式) |
ダイアルカラー | ブラック |
ムーブメント | クォーツ(Miyota 6S20) |
防水性能 | 10ATM (日常生活用強化防水) |
メーカー保証 | 欠陥に対して2年間 |
通常価格 | 64,400円(税込) |
アバウトヴィンテージならではの楽しみ方とは
1960を含むアバウトヴィンテージの製品には、時計への愛着がさらに増すような機能とサービスが用意されています。
それらは、手軽さを兼ね備えているのも特徴です。
誰でも簡単に楽しめるので、ぜひ以下を参考にしながら試してみてはいかがでしょうか。
ベルトをその日の気分で簡単チェンジ!
アバウトヴィンテージのベルトは、どれも工具不要で簡単に付け替えが可能。
ベルトの背面にあるピンを指でスライドさせるだけで、取り付けも取り外しもたった数秒で行うことができます。
ベルトの種類は大きく分けると以下の6種類があり、それぞれのカラーバリエーションも実に多彩です。
- CORDURA
- LEATHER
- LINK
- MESH
- NATO
- SILICONE
お気に入りのベルトが見つかったら、そのベルトのみ単品で購入することもできます。
ただ、時計を購入する際に「追加ベルト」を選択することで、もう1本のベルトを3,000円から購入できます。
ベルトを単品で購入するよりも2,500円お得になるので、せっかくならこの機会を利用した方が良いでしょう。
例えば、固定のベルトに「SIGNATURE BRACELET」が付いているこちらのモデルは通常64,400円ですが、追加ベルトに「BLACK SILICONE」を選択した場合は、セットで67,400円で購入できます。
ベルトを付け替えるだけで、時計の印象はあっという間に様変わりします。
今日はどのベルトで行こうかと考える時間さえも、きっと楽しく感じられるでしょう。
さらに充実した刻印サービスで唯一無二の逸品になる
アバウトヴィンテージには、時計の裏蓋に好きな文字を刻印できるサービスもあります。
もちろん刻印は入れなくても良いのですが、何かの記念にしたいときは、好きなメッセージを入れてみるのも良いかもしれません。
ちなみに、刻印サービスは無料です。
刻印を入れる場合は、時計を購入する際に「刻印サービスを試して見る」を選択します。
すると上の画面が表示されるので、列1~列3に刻印したい文字を自由に入力できます。
入力した文字は画面にダイレクトに反映されるので、仕上がりをイメージしやすいのも便利です。
しかも、以前はアルファベットや数字のみだったのが、現在では漢字やひらがな、☆や♪などの記号まで刻印できるようになっています(特殊フォントなど一部刻印不可のものもあります)。
座右の銘や大切にしている言葉を入れれば、この世にふたつとない自分だけのオリジナルに。
プレゼントや記念品として購入する際にも、まさにピッタリのサービスですね。
まとめ
1960のケースの厚さや全体の重量が「ちょっと気になる」という人もいるかもしれません。
一方、「だからこそ存在感や重厚感を味わえる」と、ポジティブに捉える人も少なくないでしょう。
1960は品質、デザイン、質感において、とても優れたクォーツクロノグラフです。
イージーなベルト付け替え機能やメモリアルな刻印サービスを利用することで、さらにアバウトヴィンテージの楽しみ方は広がるでしょう。
ぜひこの機会に、特に10万円以下で購入できる腕時計を探している人は、1960を手に取ってみてはいかがでしょうか。