既に廃盤になって、かなりの年月が経っているであろうチューダーのプリンスデイトデイ(Ref.76200)。
2020年頃までは、新品でも並行輸入店で比較的簡単に見つけることができました。
ところが、いよいよ流通在庫が捌けたのか、最近はすっかり見かけなくなりました。
一部の文字盤に限っては、未だに極一部の店舗では新品の在庫もあるようですが、その価格は以前と比べて信じられないほどに高騰しています。
合わせて、最近価格が高騰している理由についても考察してみました。
予めお伝えしておきたいのは、デイトデイはとても使いやすく、小ぶりな時計(ケースサイズ36mm)が好きな人には、凄くオススメできるということ。
中古品なら、今でもフリマアプリなどで、20万円前後で出品されていることがたまにあります。
デイトデイを手に入れたいとお考えでしたら、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
チューダーデイトデイ76200の良い所と悪い所
良い所
- ロレックスを彷彿とさせるケースのデザインと質感
- ストレスを感じさせない全体的に軽い付け心地
- 高級感のある針と文字盤
- どんなシーンでも身に付けられる使い勝手の良さ
- 圧倒的なコストパフォーマンス
それぞれについて、以下に詳しく解説します。
ロレックスを彷彿とさせるケースのデザインと質感
大袈裟ではなく、本当にひと目見た瞬間に、ケースのデザインと質感に惚れ込んでしまいました。
まさに、あのロレックスのオイスターケースを彷彿とさせる屈強なつくりは、このデイトデイが持つ大きな魅力の1つです。
ケースの仕上げについては、側面とスムースベゼルはポリッシュ、その他の部分はヘアラインで、どちらも美しいの一言に尽きます。
ステンレスの素材自体もとても綺麗で、くすんだように見えることは一切ありません。
ストレスを感じさせない全体的に軽い付け心地
全体の重量が100g程しかなく、とても軽いです。
そのため、付け心地はとても軽快で、腕が疲れるようなこともありません。
しかも、ケースが小さく、厚みもそれほどないため、「机や壁にぶつけそう」といった不安もほとんどありません。
よく使用した割りには、ケースやブレスに目立つような傷は付きませんでした。
高級感のある針と文字盤
文字盤は小さくても、細部に至るまで丁寧に作り込まれている印象があります。
肉厚でやや盛り上がったインデックスと、無駄のない針のデザインが高級感を漂わせています。
艶のある文字盤には、引き込まれるような美しさを感じます。
サイクロプスレンズが付いた風防は、それだけでもお得感があり、当然日付も見やすくなっています。
どんなシーンでも身に付けられる使い勝手の良さ
このデザインとサイズ感からして、ビジネスや冠婚葬祭といったシーンでも全く問題なく使用できます。
どんな服装にも合わせやすく、どんなシーンでも周囲に不快感を与えることはまず有り得ません。
悪目立ちするようなことは皆無ですし、シャツの袖にも綺麗に収まります。
リューズはねじ込み式で、防水性能は100m。
なので、水気などはあまり気にせずに、ガンガン使い倒すことも可能。
これだけあれば、全て事足りる「万能時計」といっても過言ではありません。
圧倒的なコストパフォーマンス
私が知る限り、かつてデイトデイの新品相場が15万円前後の時がありました。
私が購入した当時は、20万円前後が相場でした。
当時でもかなりコスパがいいとは思いましたが、チューダーの人気が上がっている現在では、破格で購入できたとさえ思っています。
ロレックスのデイデイトと比較した場合、金額は下手したら10分の1以下。
物も素材も違うとはいえ、チューダーのほうが安過ぎだったと思っています。
悪い所
- ブレスが少し安っぽい
- リューズの操作がしにくい
- やや存在感に欠ける
これらについても、以下に詳しく解説します。
ブレスが少し安っぽい
ブレスは中空なのか、かなり軽いです。
軽いのは付け心地の良さという部分ではメリットですが、安っぽさというデメリットとしても受け止めざるを得ません。
手首を振った時にカシャカシャと音がするのが、少しだけ残念。
あと、クラスプは時代遅れのペラペラしたタイプで、強度や耐久性といった部分にやや不安を感じます。
リューズの操作がしにくい
リューズが小さめで、少し操作がしにくいです。
ただ、性能や構造などに何か問題があるわけではありません。
単純に小さめだから操作がしにくい、というだけのこと。
気にならないという人も多そうですが、指が太い人や爪が長い人は、多少気になるかもしれません。
やや存在感に欠ける
これに関しては、メンズ時計としては小さめのケースサイズ(36mm)だから仕方ありません。
40mmオーバーの時計を見慣れている人や、インパクトのある時計が欲しい人には、物足りないかもしれません。
ただ、大型ケースが主流の現在では、貴重な存在ともいえるでしょう。
女性にもオススメのサイズ感です。
チューダーデイトデイ76200の値上がりが凄い
2021年になって、デイトデイの在庫が市場からほとんど姿を消し、それに伴って相場もグッと上がりました。
私のように新品を20万円前後で購入できたのは、およそ2020年までの話です。
この記事を書いている現在では、新品の最安値が軽く30万を超え、中古の最安値は25万を超える状態。
既に新品が存在しないであろうカリフォルニアダイアル(ユニークダイアルとも呼ばれている)の場合は、中古の最安値は40万を超えています。
フリマアプリでは出品すれば、すぐに買い手がつくような状態で、かなり人気があるようです。
逆に下がることはちょっと考えにくいですね。
この記事のまとめ
コスパも使い勝手も最高。
さらに、ロレックスのオイスタケースを彷彿とさせるデザインと質感。
チューダーのデイトデイが、かつては15万や20万で購入できたことは、きっと時間が経つに連れて、より大きな驚きとして感じられるようになるでしょう。
2020年頃までは市場に安定的にあったデイトデイの在庫が、2021年に入り急激に減少したのは明らかです。
特に新品は、もはや見つけた時に購入しないと、二度と手に入らないかもしれません。