いよいよ待ちに待ったボーナスシーズンの到来。
このタイミングで1つ、人生初の高級機械式時計を手に入れようという方も多いのではないでしょうか。
ただ、現在スイスの時計ブランドだけでも350余り、時計の種類にしたらそれこそ膨大な数が存在する中で、一体どれを選んだらいいか、見当もつかないということもあるかもしれません。
そこでこの記事では、筆者が初めての高級機械式時計として最適と思うTUDOR(チューダー)ブラックベイ58(ブラック)の魅力を、余すことなくお伝えします。
予算を大体50万円くらいでお考えでしたら、ぜひ参考にしてみてください。
目次
なぜブラックベイ58(ブラック)が最初の1本に最適なのか?
少々余談にはなりますが、ブラックベイ58のステンレスモデルには、色違いのブルーが存在します。
出典:https://www.tudorwatch.com/ja/watches/black-bay-58/m79030b-0001
実はブルーも高級機械式時計の初心者には、おすすめできる時計の1つ。
ただ、よりおすすめできるのはブラックなので、そのあたりの理由も含めて、以下にブラックベイ58(ブラック)の魅力を詳しく解説していきます。
ON・OFF兼用でシーンを選ばず着用できる
ブラックベイ58(ブラック)は、ダイビングにも使用できる本格的なダイバーズウォッチです。
ケースとブレスレットのつくりは屈強で、防水性能は200m防水。
多少乱雑に扱っても、びくともしないタフさがあります。
ただ、それだけでは、巷に溢れるダイバーズウォッチと何ら違いがありません。
ブラックベイ58(ブラック)が素晴らしいのは、本格的なダイバーズウォッチでありながら、普段使いしやすいサイズ感と、コレクションアイテムとして所有欲を満たしてくれるヴィンテージの要素を多分に含んでいることです。
ブラックベイ58(ブラック)のケースサイズは、現代のダイバーズウォッチとしては小ぶりな39mmで、これは多くの日本人男性の腕にしっくりきます。
決して大きすぎず、逆に物足りなさを感じることもない、絶妙なサイズです。
ケースの厚さは約12mm、時計全体の重量は約145gに抑えられており、一日中身に着けていてもほぼストレスを感じることがありません。
そのデザインからして、カジュアルなスタイルとの相性がいいのは言わずもがな。
シャツの袖にはスムーズに収まり、悪目立ちすることもないので、ビジネスシーンでも違和感なく使用できます。
さすがに葬儀などで身に着けるのは不適切かもしれませんが、それ以外にはおよそフィットしないシーンが思い浮かばないほど、汎用性が高いのが大きな魅力です。
細部に目を向ければ、盛り上がったドーム型の風防が、ヴィンテージの雰囲気を醸し出しています。
同様にリベット風のブレスレット、薔薇のモチーフが刻まれたリューズ、ベゼルの赤い三角マーカー、スノーフレーク(時針と秒針)からも、ヴィンテージの美的センスを感じられます。
そして、ブラックのダイヤルに浮かぶゴールドの針とインデックスは、ブラックベイ58(ブラック)ならではの仕様の1つ。
このブラック×ゴールドが放つ独特の色気とラグジュアリー感は、色違いのブルーにはない特別な魅力と言っていいでしょう。
ハイスペックかつ高精度で時計として優れている
ブラックベイ58(ブラック)のタフさについては、上述した通り。
では、中身(ムーブメント)はどうかというと、これがまた期待に違わず優れたものです。
搭載するのは、「MT5402」という自社開発(ケニッシ製)のムーブメント。
この価格帯で自社ムーブ搭載というだけでも凄いことですが、さらにMT5402は、クロノメーター認定取得の高精度と約70時間のロングパワーリザーブを誇ります。
そのため、仮にこのブラックベイ58(ブラック)を平日のビジネス専用にした場合、土日は全く触らなくても、月曜からそのまま使用できます。
シンプルな機能で操作が簡単、故障もしにくい
ブラックベイ58(ブラック)は、日付表示すらないシンプルな三針時計です。
日付が無いのは不便かもしれませんが、その分操作が簡単で、故障しにくいというメリットもあります。
オーバーホールの費用も、クロノグラフをはじめとする複雑機構の時計よりも安く済みます。
維持費があまりかからないため、経済的とも言えます。
リセールバリューが高く、資産にもなる
チューダーの時計は、全般的にリセールバリューが高め。
そんなチューダーの中でも1、2の人気を争うブラックベイ58(ブラック)は、現在中古市場で定価と同等、もしくは定価を若干下回る価格で取引されています。
そのため、ブラックベイ58(ブラック)のリセールバリューも、かなり高いことは明らかです。
また、チューダーの定価は過去何度も値上げを繰り返していることから、今後も値上げされる可能性は高く、それに伴い中古価格や買取価格も連動して上がることが予想されます。
さらに、10年や20年といったスパンで見た場合、廃盤になれば希少価値が高まり、プレミア価格が付く可能性もあります。
以上のことから、ブラックベイ58(ブラック)は、立派な資産といっても過言ではありません。
総合的にコストパフォーマンスが非常に高い
これまでにお伝えしてきた通り、ON・OFF兼用で使え、時計としての性能にも優れ、維持費もあまりかからず、資産にもなるのが、ブラックベイ58(ブラック)です。
そんなブラックベイ58(ブラック)の現在の定価は460,900円(税込)、新品の市場価格はおよそ54万円です。
現状50万円前後の価格帯でこれほどバランスの取れた時計は、筆者が知る限り他にありません。
仮にブラックベイ58(ブラック)がベストではないとしても、かなり魅力的な選択肢であることは疑いようがありません。
ブラックベイ58(ブラック)に欠点はないのか?
欠点と言うほどでもありませんが、多少気になる部分は2点あります。
その2点についても、以下に解説していきます。
ベゼルの素材がセラミックではなくスチール
昨今高級なダイバーズウォッチには、耐傷性に優れたセラミック製の回転ベゼルが多く採用されています。
高級といっても、10万円台のダイバーズウォッチでさえ、ベゼルがセラミックであることは珍しくありません。
対して、ブラックベイ58(ブラック)の回転ベゼルはスチール製です。
デザインがヴィンテージ風であるが故に、敢えてスチールを採用したのかもしれませんが、「約50万円する時計にスチールか・・・」という気もしないでもありません。
ベゼルの耐傷性は高いに越したことはないので、将来後継機が出るのであれば、その際はセラミック製を希望したいところです。
ブレスレットに傷が付きやすい
ブラックベイ58(ブラック)のブレスレットは、バックルの先端が当たる部分に必ずと言っていいほど擦れたような傷が付きます。
これは、他のチューダーのモデルにも言えることで、構造上の問題であり、使用する限りは避けられないことです。
このブレスレットとバックルの構造も、できれば改善を望みたいところ。
とはいえ、ブレスレットにしろ、ベゼルにしろ、欠点と言うほどの大きな問題ではありません。
むしろ、ブラックベイ58(ブラック)は、多少傷が付いた方がサマになるという考え方もできるでしょう。
ベゼルは、経年により多少退色するかもしれませんが、それも「エイジング」として楽しむくらいが丁度良さそうです。
ブラックベイ58(ブラック)の評価・評判
購入したのはBlack bay 58 フィフティエイトです。 次の候補をDブルーか、Tudorかで悩んでいたのですが、皆さんの評価が高い58を選んでみました。 海外含めて評価が高い理由が良くわかった。初めてつける時計なのに、スッと馴染む不思議。素晴らしい時計だ。#ロレックスマラソン #Tudor #腕時計 pic.twitter.com/DMNVYZq1AL
? udongames (@tabegame1) April 6, 2021
TUDOR 58 39mm めちゃくちゃいい。 pic.twitter.com/iT5WyXY0An
? Paa (@parar1919) November 13, 2022
円高になったらTUDORのブラックベイ58買おう。それをモチベーションに頑張ろう。 pic.twitter.com/sfJ75rTCOR
? ユースケ (@kyohmei) November 10, 2022
最近仲間入りしたTUDORの58です✨サイズ感とこのビィンテージな雰囲気が気に入ってます😁思っていたよりいい感じなのでブルーも欲しくなってきました(笑) pic.twitter.com/6xXBLhWqqt
? ROLEXの虜 (@j7UWSNBsA7OWmis) November 2, 2022
ノリで来た仙台で TUDORのブラックベイ58を… 買いました…。
まさか在庫があるとは思わず… カードを切りました… pic.twitter.com/NPAk0zT4QO ? いずみまい@さゆりす (@akuaking) July 17, 2022
SNSの投稿からは、ブラックベイ58(ブラック)の人気の高さ、満足度の高さがよく伝わってきます。
ちなみに、色違いのブルーも同様に高評価が多く、人気と満足度においてブラックとブルーではどちらが上か、甲乙つけ難い状況となっています。
ブラックベイ58(ブラック)の定価およびスペック一覧
Ref. | M79030N-0001 |
---|---|
ケース | 39mmスチール製(ポリッシュ&サテン仕上げ) |
ベゼル | スチール製逆回転防止ベゼル |
風防 | ドーム型サファイアクリスタル |
ダイアル | ブラック |
リューズ/プッシャー | スチール製スクリュー式 |
ブレスレット | リベット付きスチール製 |
ムーブメント | 自動巻き、マニュファクチュールキャリバー MT5402(COSC) |
パワーリザーブ | 約70時間 |
防水性能 | 200m |
税込定価 | 460,900円(2022年12月時点) |
まとめ
ブラックベイ58(ブラック)は、ON・OFF兼用で使え、時計としての性能にも優れ、維持費もあまりかからず、資産にもなる素晴らしい時計です。
現状50万円前後の価格帯でこれほどバランスの取れた時計は、筆者が知る限り他にありません。
ベゼルがスチール製であったり、ブレスに傷が付きやすかったりと、多少気になる点も2つだけあります。
ただ、それらを補って余りあるほど魅力があることは確かなので、ピンときたら一度、手に取ってその良さを体感してみてはいかがでしょうか。