PRXやシースターをはじめ、近年コスパに優れたモデルが益々増えている感のあるティソ(TISSOT)。
そんなティソには、並行差別がありません。
修理やオーバーホールも国内正規品・並行輸入品関係なしに、正規カスタマーサービスで同じサービスが受けられます。
「オーバーホールの料金や保証についても知りたい・・・」
そういった疑問について、以下に詳しくお答えします。
目次
スウォッチグループ傘下のティソに並行差別はない
ティソは、オメガ、ロンジン、ハミルトン等と同じスウォッチグループ傘下のブランドです。
スウォッチグループのブランドは全て並行差別がないのが、1つの特徴といえるかもしれません。
- 国内正規品
- 並行輸入品
- 中古品
- 海外で購入した製品
- 保証書が無い製品
並行差別がないので、上記のどれに該当する時計でも、ティソの正規カスタマーサービスにて同じ料金、同じ内容の修理が受けられます。
ただ、保証書が無い製品については、仮に保証期間内に不具合が生じた場合でも、修理は有償での対応になってしまいます。
ティソのオーバーホールは何年ごとにするのがベスト?
メンテナンスの頻度はモデル、気候、お客様のご使用状態により変わります。一般に、Tissot正規サービスセンターで4~5年ごとにメンテナンスサービスを行うことをお薦めします。
出典:https://www.tissotwatches.com/ja-jp/faq/
ティソの公式サイトでは、4~5年ごとのメンテナンスを推奨しています。
そのため、「ティソのオーバーホールは4~5年に1度がベスト」というのが、1つの答えになります。
ただ、同時に「メンテナンスの頻度はモデル、気候、お客様のご使用状態により変わります」とも書かれているように、一概に4~5年がベストとは言い切れません。
特に使用状態については、使用頻度の高い時計と使用頻度の低い時計とでは、各パーツの劣化具合に歴然たる差があることは想像に難くありません。
使用頻度の高い時計、例えば毎日欠かさず使用している時計は、4年も経たないうちに精度不良など何らかの不具合が出てくる可能性があります。
逆に使用頻度の低い時計は、10年間ノーメンテナンスでも、目に見える不具合は出てこないかもしれません。
とはいえ、仮に未使用の時計でもオイル(潤滑油)やパッキンなどは経年劣化してしまうため、決して放ったらかしでもOKというわけではありません。
ムーブメントに注油されているオイルは、使用頻度に関わらず3~4年で変質が始まるといわれています。
ゴム製のパッキンは、経年により固くなったりヒビ割れたりするため、ずっと同じ防水性能を保つことはできません。
そのため、いくら未使用でも長期間メンテナンスしていない時計を使用する場合は、常に故障のリスクを抱えていることになります。
ひとたび故障となれば、部品交換を伴う修理になり、当然メンテナンス費用は通常のオーバーホールよりも高額になります。
以上のことから、オーバーホールの目的は「トラブルを未然に防ぐこと」として、その頻度はやはり「4~5年ごと」を目安にするのが良さそうです。
それが、気持ちの面でも日々安心して時計を使えるベストなタイミングではないでしょうか。
ティソ【正規】のオーバーホール料金
仕様 ストラップモデル
ブレスレットモデルメカニカル 2針・3針 24,200円 Swissmatic 20,350円 クロノグラフ 46,200円 クォーツ 2針・3針 22,000円 クロノグラフ/多機能 33,000円 オートクォーツ 33,000円 タッチスクリーン T-Race Touch/T-Touch Classic
Racing-Touch/T-Touch Original
Silen-T33,000円 その他タッチスクリーンウォッチ 旧キャリバー
及びゴールドウォッチ見積もり fa-arrow-circle-right表は横にスクロールできます
出典:ティソ(Tissot)正規 時計修理|THE SWATCH GROUP(JAPAN)
上記は、ティソの「コンプリートメンテナンスサービス」の料金です。
ティソの正規カスタマーサービスでは、オーバーホールのことをコンプリートメンテナンスサービスと呼んでいます。
上記は目安で、実際の料金は時計を預けた後に技術者が診断を行ってから確定します。
文字盤、針、ケース等の交換や修理が必要な場合、あるいはケース仕上げをオリジナル仕様にて行う場合は、別途料金がかかります。
尚、ティソの正規カスタマーサービスには、オーバーホールとは別に部分的なメンテナンスのみを行う「ベーシックパーシャルサービス」も用意されています。
仕様 ストラップモデル
ブレスレットモデルメカニカル 2針・3針 6,050円 Swissmatic 6,050円 クロノグラフ 8,250円 クォーツ 2針・3針 6,050円 クロノグラフ/多機能 8,250円 オートクォーツ 8,250円 タッチスクリーン T-Race Touch/T-Touch Classic
Racing-Touch/T-Touch Original
Silen-T見積もり その他タッチスクリーンウォッチ タッチスクリーンウォッチ
搭載の気圧センサー交換旧キャリバー
及びゴールドウォッチ見積もり fa-arrow-circle-right表は横にスクロールできます
出典:ティソ(Tissot)正規 時計修理|THE SWATCH GROUP(JAPAN)
旧キャリバー及びゴールドウォッチについては、コンプリートメンテナンスサービス、ベーシックパーシャルサービス共に、基本的に本国(スイス)にて見積もりとサービスが行われます。
部品が無いなど、場合によってはサービスを受けられないこともあります。
ティソ【正規】の修理・オーバーホールの保証について
ティソの正規カスタマーサービスで有償のサービスを受けた時計には、サービス完了日から2年間の保証が付きます。
コンプリートメンテナンスサービスを受けた時計は精度不良に対して。
パーシャルメンテナンスサービスを受けた時計は作業箇所が、それぞれ保証対象になります。
ただ、以下のような不具合については、保証期間内であっても有償でのサービスになってしまいます。
そのため、日々の時計の取り扱いには十分注意したいところです。
- 間違った使い方や不注意が原因の故障・損傷
- 他者(正規カスタマーサービス以外)による修理、改造が原因の故障・損傷
- 各種災害(暴風・地震・落雷・洪水など)が原因の故障・損傷
- 使用に伴う外観上の変化(ケース・ガラス・金属ベルトの傷や変色など)
- 磁気帯びや素材の腐食を起因とする故障・損傷
ティソ【正規】の修理・オーバーホールは見積もりが無料
ティソの正規カスタマーサービスに時計を預けて、診断や見積もりをしてもらうのに料金はかかりません。
見積もり後のキャンセルも可能ですし、キャンセル料もかかりません。
但し、配送での返却を希望する場合は、送料として1,100円(税込)を代引きにて支払う必要があります。
ティソ【正規】に修理・オーバーホールを依頼する方法
ティソの正規カスタマーサービスに、修理やオーバーホールを依頼する方法を以下に3つご紹介します。
- 北海道・東京・名古屋・福岡にお住まいの場合
- 正規販売店が近くにある場合
- 時計の持ち込みが難しい場合
北海道・東京・名古屋・福岡にお住まいの場合
ティソ(=スウォッチグループジャパン)は、全国4ヶ所に指定のサービスセンタ-を持っています。
- 【北海道】札幌時計サービスセンター
- 【東京】東京カスタマーサービス
- 【名古屋】中部時計サービスセンター
- 【福岡】スイス時計サービスセンター
尚、かつて存在した「大阪カスタマーサービス」は、2022年9月末をもって営業終了となっています。
所在地 | 北海道札幌市中央区南1条西3-8 札石ビル5F |
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営業時間 | 9:30~18:00 |
定休日 | 土曜・日曜・祝日 |
駐車場 | なし ※近隣に有料パーキングあり |
アクセス | ■札幌市営地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通駅」17番出口より徒歩1分 |
所在地 | 東京都中央区銀座7-9-18 ニコラス・G・ハイエックセンター7F |
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営業時間 | 11:00~20:00(日曜・祝日は19:00まで) |
定休日 | 年末年始 |
駐車場 | なし ※近隣に有料駐車場あり |
アクセス | ■東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」より徒歩4分 ■都営地下鉄浅草線・東京メトロ日比谷線「東銀座駅」より徒歩5分 ■JR・地下鉄「新橋駅」より徒歩7分 |
所在地 | 愛知県名古屋市中区栄5-4-6 |
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営業時間 | 9:30~18:00(受付は17:00まで) |
定休日 | 日曜・祝日 |
駐車場 | なし ※近隣に有料パーキングあり |
アクセス | ■名古屋市営地下鉄名城線「矢場町駅」より徒歩7分 ■名古屋市営地下鉄名城線・東山線「栄駅」より徒歩7分 ■名鉄瀬戸線「栄町駅」より徒歩11分 |
所在地 | 福岡市中央区天神3-14-31 天神リンデンビル4F |
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営業時間 | 9:30~18:00 |
定休日 | 土曜・日曜・祝日 |
駐車場 | なし ※近隣に有料パーキングあり |
アクセス | ■福岡市地下鉄空港線「天神駅」より徒歩7分 ■西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)駅」より徒歩8分 |
正規販売店が近くにある場合
近くに正規販売店があれば、そちらを窓口にするのも勿論OKです。
ただ、店舗によっては、自店で購入した製品しか取り次いでくれない可能性があります。
取次手数料がかかる場合もあるので、時計を持ち込む前に一度電話で確認することをおすすめします。
正規販売店の所在地や電場番号は、ティソ公式サイトのストア検索から調べられます。
時計の持ち込みが難しい場合
サービスセンターや正規販売店への持ち込みが難しくても、ティソ(スウォッチグループ)には、時計を郵送できるピックアップサービスがあります。
ピックアップサービスでは、ユーザー自ら梱包箱を用意する必要がありません。
代わりに、時計の輸送に適した梱包箱をネットで簡単に取り寄せることができます。
しかも、梱包代も往復送料もタダ。
ピックアップサービスは国内正規品はもちろん、その他の時計でも利用できます。
見積もり後キャンセルの場合は、時計返送時の送料として1,100円(税込)がかかります。
サービスセンターや正規販売店を2往復するのに比べたら、ピックアップサービスを利用したほうが簡単かもしれません。
その他の付属品に関しては、一切必要ありません(付属品は破損や紛失に繋がるリスクしかないので、預けないことになっています)。