最近手持ちの時計が増えてきて、これまで使ってきた6本収納の時計ケースには収まりきらなくなってしまいました。
そこで、以前からちょくちょく気にはなっていたIGIMI(イギミ)の「エルムバール木目調10本BOX」という時計ケースをつい先日購入しました。
コレが期待通り、いやそれ以上の良品だったので、この記事ではその詳細についてお伝えしたいと思います。
目次
IGIMIの時計ケースを選ぶまでの経緯
実は今まで20本以上の時計を買ったり売ったりを繰り返してきたのに対し、時計ケースはもう十数年以上、しかも初めて買った安価な物をずっと使い続けていました。
そのことについて、いつしか何となく次のことを思うようになっていました。
- 時計にはある程度拘りがあるのに、時計ケースには全くと言っていいほど無頓着なのは如何なものか
- 時計ケースこそ長く使い続けられるので、そこそこいい物を買っても良いのではないか
そして、ネットでアレコレ物色していたところ、Soul Bird(ソウルバード)という高級時計ケースの存在を知るに至りました。
一時はソウルバードの時計ケースに惹かれるも・・・
ソウルバードはオーダーで時計ケースを製作する工房で、銘木など素材に拘ると、ケース1つが50~60万円といった金額にもなります。
その一方で、我々にとっても馴染み深いメイプル材やオーク材などを指定すれば、10本収納の時計ケースでも5~7万円位の予算でオーダーできます。
出典:高級時計ケースのソウルバード https://soulbird.co.jp/
ただ、よくよくソウルバードの公式サイトを確認すると、「現在すべてのケースの納期は4カ月ほどかかります」との注意書きが!
既にケースに入り切らない時計を抱えている自分としては、そこまで待つのはちょっと、いやかなり厳しい・・・
というわけで、残念ながら今回はソウルバードの購入は断念。
取り敢えずはもう少し手頃で、直ぐに手に入る時計ケースを探すことにしました。
“窓なし”で丁度良いのはIGIMIの「エルムバール木目調10本BOX」しかなかった
なぜか国内で販売されている時計ケースは極端に高価な物か、1万円以下のリーズナブルな物ばかり。
完全に二極化しているように感じます。
特にフタにガラスがはめ込まれていない、いわゆる“窓なし”のタイプとなると、高価な物以外はかなり選択肢が限られています。
理由はフタを閉めたままガラス越しに時計を眺めることがないので、ガラスのタイプを選ぶメリットがないからです。
むしろ、ガラスは何かの拍子に割れるかもしれませんし、割れたら最悪時計に傷が付いてしまう可能性も十分に考えられます。
文字盤がムダに紫外線に晒されてしまうリスクも、ガラスの場合はゼロではありません。
紫外線の影響などほとんどないかもしれませんが、“窓なし”を選んでおけば、そのようなことは一切気にする必要すらありません。
“窓なし”で直ぐに手に入り、そこそこいい物で所有欲も満たしてくれそうな時計ケース。
そう考えると、結局は以前から気になっていた「エルムバール木目調10本BOX」しか選択肢がなかったというのが正直なところです。
IGIMIの時計ケースをAmazonで注文してみた
IGIMIの「エルムバール木目調10本BOX」はAmazonで注文したので、早速翌日に届きました。
梱包からして、なかなかの高級感です。
実物のサイズは想像していたよりも大きく、迫力がありました。
品番 | IG-ZERO58A-5 |
---|---|
仕様 | 10本用収納 |
外装 | 天然木目/MDF |
内装 | ベルベット素材 |
サイズ(目安) | 縦193×横388×高さ96mm |
重さ | 約2,200g |
仕切りサイズ | 縦77×幅63mm |
IGIMIの時計ケースがおすすめな理由
冒頭にも書いたように「エルムバール木目調10本BOX」は期待通り、いやそれ以上の良品でした。
では、具体的にどこが良いのかというと、ポイントとしては以下の4点が挙げられます。
- 木目が美しく全体的にも高級感がある
- 収納スペースが広く充実している
- 時計を安全に優しく保護してくれる
- 机やテーブルに直に置いても安心
木目が美しく全体的にも高級感がある
「エルムバール木目調10本BOX」の外装はいわゆる「突板」の仕様で、要は表面は天然木です。
天然木ならではの美しい木目が印象的で、2つとして同じ柄が存在しないのも大きな魅力といえるでしょう。
内装は細部に至るまでベルベット素材が丁寧に貼られていて、こちらも高級感が漂っています。
ヒンジとカギは金色で揃えられていて、全体の雰囲気とマッチしているように感じました。
収納スペースが広く充実している
単に10本もの時計を収納できるだけでなく、各収納スペースが広く作られているのも特徴的です。
仕切りはそれぞれ縦77×幅63mmの広さがあり、パネライやIWCなどケースサイズが50mm位の時計でも問題なく収納できます。
フタの内側に付いた2つのポケットには、スペアのベルトなどを収納できます。
時計を安全に優しく保護してくれる
内装およびクッションは、柔らかく肌触りの良いベルベット素材です。
ベルベット素材はフタの内側にも貼られているので、万一何かの拍子に時計が中で暴れてしまっても、きっと優しく保護してくれるでしょう。
フタは一定の角度までは閉めかけて、途中で手を離しても、それ以上に傾いてくることはありません。
そのため、意図せずフタを倒してしまっても、勢いよくバタンと閉まることがありません。
小さなお子さんがいる場合は、カギがいたずら防止に役立ちそうです。
机やテーブルに直に置いても安心
外装の底面には黒いクッション素材が貼られているので、机やテーブルに布などを敷く必要がなく直に置けます。
同時に、時計ケースに傷が付くのも防いでくれます。
あまり目立たない底面とはいえ、傷が付かずに綺麗な状態を保てるのは嬉しいものです。
IGIMIの時計ケースの不満な点は?
不満というほどのことではありませんが、以下の2点が少しだけ気になりました。
- ベルベット素材がアイボリー色なので汚れが目立ちそう
- クッションのサイズが大きすぎて戸惑った
ベルベット素材がアイボリー色なので汚れが目立ちそう
内装は全てアイボリー色のベルベット素材で統一されています。
その中で、特にクッションは時計を出し入れする際に頻繁に触るので、徐々に汚れや手垢が目立ってくるかもしれません。
欲を言えば、汚れや手垢が目立たない濃い色(ブラック、ネイビー、ブラウンなど)であると理想的です。
クッションのサイズが大きすぎて戸惑った
元々のクッションのサイズがかなり大きく、ブレスが未調整か余程長い時計でなければ、そのまま巻き付けることは不可能です。
ただ、裏面から簡単に中の綿が取り出せ、それぞれの時計に合うようにクッションの大きさを変えることができます。
それ自体はこの時計ケースの1つの魅力なのですが、いかんせん、取扱説明書も何も入っていないので、最初はどうしたらいいかわかりませんでした。
まとめ
IGIMIの「エルムバール木目調10本BOX」のやや残念な点も2つ指摘しましたが、いずれも大した問題ではないでしょう。
総体的にはとても満足度が高く、特に木目の美しさと全体的な高級感は、この時計ケースが約2万円であることを考えると「驚異的なコスパの高さ」といっても過言ではありません。
強いて言えば、あとはこのクラシカルなデザインを気に入るかどうかが、購入の分かれ道になりそうです。
決して今っぽい、オシャレな感のあるデザインではないので、そういった時計ケースを強くお望みであれば他を探したほうが良いかもしれません。
そうでなければ、きっとこのIGIMIの時計ケースを手に入れて、満足する可能性は非常に高いといえるでしょう。