ノードグリーン(Nordgreen)は、ミニマルデザインとサステナブル精神を大切にする北欧発の腕時計ブランドです。
この度ノードグリーンのネイティブ(Native)という時計をご提供いただいたので、その質感、使用感、サイズ感について詳しく書いてみます。
目次
ノードグリーンはどんなブランド?
【本社所在地】コペンハーゲン(デンマーク)
【創設者】パスカー・シバム/バジリ・ブラント
【チーフデザイナー】ヤコブ・ワグナー
ブランドの設立について
ノードグリーンは、デンマークの首都コペンハーゲンにて2017年に設立された比較的新しいブランドです。
創設者は、パスカー・シバムとバジリ・ブラントというデンマーク人の2人。
デンマークの文化やライフスタイルを腕時計のデザインを通して世界中に発信していくこと。
そして、より良い社会作りに貢献すること。
共にそんな想いを抱いて、ノードグリーンを立ち上げたようです。
チーフデザイナーのヤコブ・ワグナーとは
チーフデザイナーは、デンマーク出身のヤコブ・ワグナー氏。
彼は、世界的家具ブランドの「Cappellini(カッペリーニ)」や「MOROSO(モローゾ)」などをクライアントに持ち、デンマークデザイナーの巨匠の1人ともいわれています。
25年以上もの間第一線で活動を続ける彼の作品は、どれも美しさと機能性が絶妙なバランスで成り立っているのが特徴。
数多くの受賞歴を誇るなど、その活躍ぶりは常に各方面から注目を集めています。
Nordgreen(ノードグリーン)の名前の由来
英語で「Nord」は北欧を、「Green」は自然を意味する言葉です。
また、デンマーク人には「Nordgreen」という名字の人が多いことから、このブランド名に親しみを感じたようです。
さらに、世界一のサステナブルブランドを目指す同社の企業理念にも、このブランド名がマッチしているそう。
同時に、自然を愛する気持ちや、仕事・プライベート・睡眠のバランスを重視する習慣など、北欧の人々が大切にする文化を世界中に届けることが、同社の企業理念になっています。
製品の価格帯と販売実績
ノードグリーンの腕時計は、シンプル且つ洗練されたデザインが目を引くものばかり。
どれもムーブメントはクォーツ(電池式)で、価格は2~3万円台と手頃です。
既に世界100カ国以上でオンライン販売されており、2019年時点で5億円近い売上があるといわれています。
特に日本市場は急激に拡大しており、日本での売上が全体の約40%を占めているようです。
環境への取り組みについて
ノードグリーンは、社会貢献プログラムを取り入れています。
これは、消費者がノードグリーンの腕時計を購入することで、「教育/健康・衛生/環境」に特化した3つの慈善団体の中から1つを選択し、それに対して寄付支援ができるというもの。
ノードグリーンはこの活動を通して、世界中に腕時計以上の価値を届けたいと考えています。
ノードグリーンのネイティブの特徴
- ニ針で日付・曜日機能もないシンプルなデザイン
- ケースが薄く付け心地が快適
- サイズやカラーなどバリエーションが豊富
- ペアウォッチとしてもオススメ
- 簡単にストラップの付け替えが可能
以下に、それぞれの詳細について解説します。
ニ針で日付・曜日機能もないシンプルなデザイン
シンプルなデザインが多いノードグリーンの時計の中でも、ネイティブのシンプルさは際立っています。
針は時針と分針のみ(しかも形状が細く無機質なデザイン)で、秒針すらありません。
日付や曜日の機能もなく、文字盤のデザインもまた極めてシンプルなバーインデックスです。
ベゼルの幅が薄く、その分文字盤の面積が非常に広くなっています。
にも関わらず、間延びしたような印象は一切なく、むしろ全体的にとてもバランス良くまとまっています。
これぞヤコブ・ワグナーのデザインを存分に堪能できる、ノードグリーンを象徴するシリーズの1つです。
ケースが薄く付け心地が快適
ケースが非常に薄いのも、ネイティブの大きな特徴です。
その薄さは、6.7mm~7.6mm(モデルによって多少違います)。
ネイティブは、どんなシャツの袖にもすんなり収まるから、プライベートはもちろん、ビジネスやフォーマルのシーンにも適しています。
腕に沿うようにフィットするので付け心地も快適。
当然、シャツの袖口に引っかかってイライラするようなこともありません。
サイズやカラーなどバリエーションが豊富
ネイティブは4種類のケースサイズ(28mm・32mm・36mm・40mm)と、4種類の文字盤カラー(ブラック・ホワイト・サンレイブルー・マザーオブパール)が存在するなど、バリエーションが豊富。
さらに、ケースのカラーはシルバーだけでなく、ゴールドのモデルも存在します。
サイズもカラーもどれがベストなのか、きっと選ぶ際には悩んでしまうに違いありません。
ペアウォッチとしてもオススメ
サイズもカラーも豊富なので、ネイティブはペアウォッチとしても最適です。
女性であれば、サイズは全4種類が選択肢になり、選ぶ楽しみが尽きません。
男性の場合は、36mmと40mmの二択になるでしょう。
ペアで購入しても、4万円台で収まる手頃な価格も魅力的です。
簡単にストラップの付け替えが可能
ネイティブに限らず、ノードグリーンの時計は全てストラップの付け替えが簡単にできるようになっています。
ストラップは全て「イージークイック式」と呼ばれるもので、工具を使わずに女性でもあっという間に取り外しが可能。
慣れてしまえば、1分以内にストラップを交換することも難しくありません。
また、ストラップのみの購入も可能なので、素材や色違いを複数本揃えて、その日の気分で付け替えるのも楽しそうです。
ネイティブの口コミ・評判
【Native|White Dial】
花びらを形にしたような、シンプルで繊細さのある時計です。#nordgreen #ノードグリーン pic.twitter.com/aEvAY7r895— hakana (@haro_hakana) August 24, 2020
最近仕事やプライベートでも、毎日つけているノードグリーンさんの腕時計
シンプルでみんなからいい時計だねって褒められる♥︎ストラップと文字盤が選べるから、自分好みに!
わたしはNativeのネイビーダイヤルに、シルバーストラップを合わせました🏙🤍#nordgreen #ノードグリーン pic.twitter.com/b7vEwYYr1n— かわ (@Re_oyasumi) July 4, 2020
昨年から愛用しているNordgreenさんの時計⌚️
さいきんよくつけているのはつるんとしたまるみのある文字盤のNative⛓
2021awコレクションの5リンクブレスはシルバーとゴールドの2色でアクセントにもなるしめちゃくちゃかわいい… pic.twitter.com/SJetzpvVFU— 〻 (@__unyo__) November 22, 2021
光の当たり具合で文字盤の輝き方が変わって大変良
nativeスタイルで文字盤ネイビー、ナイロンストラップオリーブ、フレームをガンメタルの色にしたの正解すぎる誰かお揃いしよ(カスタムできるよ⌚️)#nordgreen#ノードグリーン pic.twitter.com/W4KLiklfoy
— 調▽作業 (@Shirabe_0806) July 1, 2020
かっけーの届いた
nordgreen COPENHAGEN Native pic.twitter.com/2Q6iBTIWWa— siro (@siro1212_mg) November 26, 2021
やはり、手にした人は、デザインに惚れ込んでしまうケースが多いようです。
あと「ストラップを換えられる」「いろんな装いに合う」「周りから褒められる」といった内容も確認できます。
ネイティブ(5リンクブレス)のレビュー
ケースサイズは36mm、文字盤カラーはサンレイブルーです。
では、まずその特徴からチェックしていきましょう。
特徴と魅力
文字盤は日陰や少し暗い所では黒っぽく見えますが、ブルー(サンレイタイプ)です。
サンレイの文字盤は、光の当たり具合で様々な表情を見せてくれます。
このネイティブの場合は落ち着いた色味なので、明るい場所でもキラキラし過ぎないのが個人的には好みです。
針とインデックスは同じシルバー色で統一感があり、極めてシンプルなデザインです。
12時位置の下に描かれたブランド名とロゴはホワイト色で、その部分だけが控えめに主張しているように見えます。
ネイティブならではのこのケースの薄さも、やはり使い勝手に優れています。
時計はなるべく傷を付けずに大事に使いたい、という人がほとんどだと思います。
このように薄いケースだと、ふいに壁や机の角にぶつけてしまうリスクが低い分、安心して使うことができます。
ストラップは、ステンレス製の5連ブレスレット。
中央3列はポリッシュ仕上げで、両サイドはヘアライン仕上げになっています。
バックル部分にも「nordgreen」の文字が描かれています。
Dバックルはプッシュ式で、動きはとても滑らかです。
サイズ感・質感・使用感
ケースは、高級時計にもよく使われている316Lステンレスでできています。
ケース全体がポリッシュ仕上げで、とても美しい輝きを放っています。
ストラップも、ポリッシュとヘアラインのコントラストがとても綺麗です。
コマは1つ1つが割りと肉厚で、意外にしっかりしているという印象を受けました。
チープな感じは一切なく、むしろ高級感さえ漂うほどです。
上の画像は、手首周り17cmの腕に装着したものです。
昨今メンズ時計のケースサイズは40mm前後が主流であるため、36mmのケースサイズはやや小ぶりに見えるかもしれません。
ただ、控えめな時計を好む男性や、逆に大きめの時計が好きな女性には、36mmはピッタリのサイズといえるでしょう。
重量は78.73g(余りコマ分は含まない)
ステンレス製のストラップを装着した時計としては、かなり軽いほうだと思います。
おかげで、1日中身に付けていても、腕が疲れることはありません。
逆にチープさを感じるくらいに軽いかというと、全くそんなことはありません。
ここはイマイチと思うところ
コレといって大きな不満はありませんが、強いていえば文字盤を正面以外の角度から眺めた時に視認性が悪い、という点だけが少しだけ気になりました。
特に角度を付けて眺めた場合に、ガラスの形状がドーム型になっているせいで、かなり歪んで見えてしまいます(時刻もハッキリと読み取れません)。
ただ、ドーム型のガラスはデザイン的には見応えがありますし、ネイティブの雰囲気ともよく合っているように思います。
また、多少視認性が悪いからといって、普段使いではそんなに不便を感じることはありません。
ダイバーズウォッチなどプロ仕様の時計なら話は別ですが、そもそもこの手の時計に視認性を求めること自体が、少し的外れかもしれませんね。
製品仕様
ケースサイズ | 36mm(幅)/7.6mm(厚さ) |
---|---|
ケース素材 | 316Lステンレススチール |
風防素材 | 強化ミネラルガラス |
ストラップ | 5リンクブレス |
文字盤カラー | サンレイブルー |
ムーブメント | 日本製クォーツ |
防水性能 | 3ATM(気圧)防水 |
保証 | 2年間 |
通常価格 | 23,000円(税込) |
ムーブメントが日本製クォーツなのは、安心感がありますね。
あと、2万円台前半という価格も見逃せないポイントです。
最後に
見た目、質感、価格など表面的な部分だけを捉えても、きっとネイティブは多くの人が満足できる時計なのだと思います。
ただ、その背景にあるストーリーにも目を向けることで、よりネイティブの魅力を感じることができるはずです。
デザインを手掛けたヤコブ・ワグナーは、デンマークデザイナーの巨匠の1人。
ネイティブを手に入れることは、本物の北欧デザインを体感するには、この上なく手軽な方法といっても過言ではありません。
また、世界一のサステナブルブランドを目指すノードグリーンの企業理念や取り組みを知ることで、よりネイティブに対する愛着も増していくのではないでしょうか。