TUDOR(チューダー)の正規オーバーホール料金は3針モデルで44,000円、クロノグラフで55,000円です。
これらは、いわばオーバーホールの基本料金です。
ムーブメント以外の修理や部品交換が必要な場合は、上記にプラスして料金がかかります。
目次
チューダーの正規オーバーホール料金
チューダーには「並行差別」と呼ばれるものがありません。
次のいずれに該当する時計でも、メーカーで同じサービスを同じ料金で受けられます。
- 国内正規品
- 並行輸入品
- 中古で購入した製品
- 海外で購入した製品
- 保証書が無い製品 ※
※保証書が無い製品は、保証期間内に保証適用範囲内の不具合が起きてもメンテナンスは無償では受けられません。
もちろん、時計が本物であることが大前提です。
偽物・コピー品・改造品は、一切メンテナンスが受けられません。
時計の種類 | メーカー標準価格 |
---|---|
自動巻き | 44,000円 |
クロノグラフ | 55,000円 |
ムーブメント以外の修理や部品交換が必要な場合は、上記にプラスして料金がかかります。
また、研磨仕上げはオプションのため、別途料金がかかります(チタン素材など一部モデルは研磨仕上げの対象外です)。
チューダーの正規オーバーホールの窓口
チューダーの正規販売店が徐々に全国に増えている現在では、オーバーホールの依頼もチューダーの正規販売店にするのが一般的になりつつあります。
チューダーの正規販売店は、こちらから検索できます。
近くにチューダーの正規販売店がない場合は、購入店、最寄りの時計店、デパートの時計修理コーナーなどに相談すれば、メーカーへの取次をしてもらえる可能性があります。
また、日本でチューダーの正規展開がなかった頃のように、現在でもおそらくロレックスの正規販売店やサービスカウンターからもオーバーホールの依頼ができるでしょう。
チューダーの正規オーバーホールの納期
チューダーのオーバーホールを正規(メーカー)に依頼すると、納期は通常であれば1~2ヶ月程度。
特殊なモデルや部品の取り寄せが必要な場合、スイス送りになる場合などは3~4ヶ月かかることもあります。
納期が気になったら、預ける前に確認しておきましょう。
チューダーの正規オーバーホールを依頼する際に必要なもの
チューダーのオーバーホールは、時計さえあれば受け付けてもらえます。
箱やその他の付属品は要りませんし、保証書無しでも特に問題はありません。
ただ、保証期間内であれば、保証書も時計と一緒に預けてみると良いでしょう。
チューダーの場合、2020年1月1日以降に購入した時計には5年間、2018年7月1日から2019年12月31日までに購入した時計には3年6ヶ月間の国際保証がついています。
万一オーバーホールの際にメーカーの過失による不具合が見つかった場合は、保証期間内であれば無償でメンテナンスが受けられるかもしれません。
保証期間内でも、保証書を忘れたり、紛失していたりすれば保証は適用されません。
尚、チューダーの保証書は、原則どんな理由があっても再発行は不可能です。
チューダーの正規オーバーホールは載せ替え
オーバーホールといっても、チューダーのメーカーによるオーバーホールはムーブメントの載せ替えです。
しかも、新品に載せ替えではなく、他人の同モデルから外された予め整備が済んでいるムーブメントに丸々交換されるということです。
余談ですが、カルティエのオーバーホールも載せ替えであることは、時計ファンの間では割と有名な話です。
「どうせ載せ替えなのだから、時計が止まるまで使い倒そう」そう考える方も多いのではないでしょうか。
「載せ替えではつまらない」「それでは機械式時計を所有している意味がない」そういった声も聞こえてきそうです。
載せ替えに納得できなければ、従来通りのオーバーホールを行っている街の修理店をあたってみましょう。
汎用ムーブメント(またはそれらをベースにしたムーブメント)のモデルは、多くの修理店でメンテナンスが可能です。
特にCal.2784やCal.7750を搭載した過去のモデル(プリンスデイト・クロノタイム・etc.)は比較的オーバーホールがしやすく、修理店の多くが得意とするところです。
逆に、近年増えている自社キャリバーのモデル(ブラックベイクロノ・ブラックベイGMT・ノースフラッグ・etc.)に対応できる修理店はまだ少ないのかもしれません。
チューダーの正規オーバーホールの保証期間
チューダーの場合、メーカーで有償のメンテナンスを受けた時計には、修理完了日から2年間の保証が付きます。
対して、修理店でメンテナンスを受けた場合は、大体6ヶ月~1年間の保証がつくのが一般的です。
メーカーによるメンテナンスでも、ブライトリング、オリスの保証期間は、修理完了日から1年間です。
以上のことから、メーカーとしてのチューダーの保証は十分手厚いといえるでしょう。
チューダーのオーバーホールは何年周期がベスト?
オーバーホールの周期や頻度については、先ほどの「どうせ載せ替えなのだから、時計が止まるまで使い倒そう」の場合だったら、「使えなくなったら仕方なく出す」という流れになるのが自然かと思います。
それもオーバーホールに対する1つの考え方としては、“アリ”なのかもしれません。
ただ、ムーブメントはそれで良しとしても、他の部分で深刻な問題が起こる可能性は否定できません。
具体的には、時計が止まるよりも前に、リューズ周りや裏蓋のパッキンは劣化していることが予想されます。
そして、気付かぬうちに内部に湿気や水気が侵入してしまう恐れもあります。
湿気や水気は、ムーブメントだけでなく針や文字盤にも錆や腐食を発生させる原因になります。
針や文字盤の交換ともなれば当然、費用はオーバーホールの基本料金の範囲では納まらなくなります。
そのため、目に見える不具合が出ていなくても、パッキンの劣化を考慮して早めにオーバーホールするのも1つの手です。
時計が止まってからオーバーホールする場合は、無用に水や汗に触れないように注意することもトラブルを最小限に抑えるためには必要なことです。
ムーブメントの載せ替えではなく、修理店で従来通りのオーバーホールを受けるなら、その周期は3~4年に1度を目安にすると安心です。
元々ムーブメントには、各部品がストレスなく稼働するように潤滑油が塗布されています。
この潤滑油が使用に伴い汚れたり劣化したりするのは、どうしても避けられないことです。
使用しなくても、潤滑油は温度や湿度、経年などの影響を受けて気化したり、酸化したりするのもまた仕方のないことです。
このような状態を放置したまま時計を使用すれば、部品同士が擦れ合い、いずれ劣化や損傷などの不具合が生じるようになります。
3~4年に1度のオーバーホールで都度不具合を取り除き、クリーニングと潤滑油の塗り直しを行うことは、消耗品以外の部品を深刻なダメージから守ることに繋がります。
街の時計修理店におけるチューダーのオーバーホール料金
チューダーも他のブランドと同様に、正規代理店よりも街の修理店にオーバーホールを依頼したほうが料金が安く、納期も早くなることがほとんどです。
メーカーで断られた時計が、修理店では対応できる場合もあります。
修理店のチューダーのオーバーホール基本料金(相場)
時計の種類 | オーバーホールのみ |
---|---|
自動巻き | 25,000円 |
クロノグラフ | 35,000円 |
修理店では研磨(新品仕上げ)は、オプションサービスになっていることがほとんどです。
オーバーホールと研磨をセットで依頼する場合は、上記の金額にプラス10,000~15,000円くらいを想定しておくと良いでしょう。
チューダーのオーバーホールでおすすめの修理店3選
遠方からは(全国どこからでも)宅配による修理依頼が可能です。
ウォッチカンパニー(WATCH COMPANY)
業態 | 時計修理専門店 |
---|---|
オーバーホール納期 | 最短2週間 |
オーバーホール後の保証期間 | 1年(アンティークは6ヶ月) |
決済方法 | 現金/銀行振込/クレジットカード |
時計の種類 | オーバーホールのみ(税込) | オーバーホール +新品仕上げ(税込) |
---|---|---|
手巻き 自動巻 3針 | 22,000円 | 33,000円 |
クロノグラフ | 33,000円 | 44,000円 |
- 修理実績が豊富(年間25,000本以上)
- オーバーホールの納期が早い(見積連絡は原則3営業日以内、作業期間は最短2週間)
- 時計専門雑誌「パワーウォッチ」でもお馴染みの有名店
\年間25,000本以上の修理実績/
/見積・送料・キャンセル料が無料\
シエン(CIEN)
業態 | 時計修理専門店 |
---|---|
オーバーホール納期 | 約3週間 |
オーバーホール後の保証期間 | 1年(アンティークは6ヶ月) |
決済方法 | 現金/銀行振込/クレジットカード |
時計の種類 | オーバーホールのみ(税込) | オーバーホール +新品仕上げ(税込) |
---|---|---|
自動巻き | 22,000円 | 33,000円 |
クロノグラフ | 33,000円 | 44,000円 |
- 自社で修理を行うため、オーバーホールの納期も問い合わせに対する回答も早い
- 1級時計修理技能士や元有名メーカー技術者など、経験豊富な職人が修理を担当
- 新品仕上げのプライスとクオリティーは、全国でもトップクラス
\メーカー修理の最大 60%OFF/
/見積・送料・キャンセル料が無料\
オロロジャイオ(OROLOGIAIO)
業態 | 時計修理専門店 |
---|---|
オーバーホール納期 | 3週間~ |
オーバーホール後の保証期間 | 1年(アンティークは6ヶ月) |
決済方法 | 現金/銀行振込 |
時計の種類 | オーバーホールのみ(税込) | オーバーホール +新品仕上げ(税込) |
---|---|---|
オートマチック | 22,000円 | 35,200円 |
クロノグラフ | 35,200円 | 48,400円 |
- 1級時計修理技能士をはじめ、経験10年~30年のベテランの職人だけが在籍している
- オーバーホールの料金設定がとてもリーズナブル
- 月替りでオーバーホール料金が割引になるキャンペーンがある
【2/29まで】
\オメガ機械式のOHが 2,000円引き!/
/見積・送料・キャンセル料が無料\
「どうしてもメーカーで」ということでなければ、修理店への依頼も検討してみましょう。
まとめ
チューダーの正規オーバーホールは、ムーブメントの載せ替えです。
載せ替えについて賛否両論あることは想像に難くありませんが、それによってオーバーホールの納期が短縮され、費用も抑えられるなどユーザーが享受できるメリットも少なからずあるはずです。
メーカーとしては、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みの一環で、できるだけスイス送りの修理を無くしたいという意向があるようにも見受けられます。
もちろん、載せ替えに否定的な意見があっても、それは大いに結構なことだと思います。
ユーザーは納得がいかなければ、修理店で従来通りのオーバーホールを受けることもできます(一部それができない時計もあるかもしれませんが)。
いずれにしても、ユーザーは自身にとって最適な方法でオーバーホールを依頼し、末永くチューダーの時計を愉しめたら、それがベストなのではないでしょうか。